大変ご無沙汰しております。

おかげさまで、まぁ色々と多忙です。

私もなんだかんだで多くの経験を積みました。
最近は、少し前の私のような方々に質問をされる事もあり、光栄な限りです。

そんな中で今回は、そんな「これから始める方」へ、ユニバーサル基板によるポイントトゥポイントのコツをおつたえ出来ればなぁ~と思っています。
あくまで私なりのやり方ですので、一意見書として参考になるところは参考に、アホな所は真似しないで下さい!


オリジナル、或いは、コピーを作る際にはプリント基板ではなくユニバーサル基板を使う事が多いと思います。
その際に避けて通れないのが、このPtoP(ポイントトゥポイント)です!
回路が合っていても、これが不出来だと当然ちゃんと動作しません。
そのために大切な事を書いていきます。


まず3つの大切な事

①ハンダは接着剤
②ランドは保険
③コテは角度が全て

なんじゃそら?

では解説を

★①の話
ハンダ(糸ハンダ)は、当然通電します。ハンダだけでも回路は成り立ちます。
ですが、PtoPにおいては基本的に「ただの接着剤」と考えた方が安全です。
ですので極力、パーツとパーツはそれぞれの足が直接通電するように物理的に接触させましょう🎵

★②
上の内容と同じで、ランドも「保険」として考えて下さい。
①②共に、電気的なロスを減らす為にも効果的です。

★③
ハンダゴテのコテ先には色々な種類があります。
私も色々試しました。その結果、「普通が一番」という結論に達しました。
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今使っているヤツはだいぶ痩せてきましたが、、、

どうですか?太いですか?使いづらそうですか?

普通ですよね?

私はこれでチップもハンダ付けします!

大切なのは角度
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これはコテを立てすぎです。

大切なのは、足とランドに同じように熱を伝える事
そして、効率よく熱を伝える事
上の例では、足にもランドにも点でしかコテが接していないので効率が悪いです。

もっと寝かせます
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これだと、ランドには効率よく熱がいきますが、足には点でしか接していません。

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これだとランド・足、共に同じように効率的に熱が伝わります。
これを基本としています。
なので、作業中はコテが当てやすい方向に基板をクルクル回す事になります。

コテの角度を意識する事で、短時間の加熱で正確なハンダ付けが出来ます。

更に、逆に言えば、、、足の太い抵抗器やコンデンサ・ジャックなどの端子はコテを面で当て、足の薄いICや熱に弱いトランジスタなどは点で当てれば、同時にコテを当てても部品の熱故障も防げるのです。

角度を自在に操れば、コテ先は汎用型1つでも幅広く使えます。


以上、まず大切な3つについてご説明しました。

では、実際のPtoP作業をしていきましょう。


まず「基板」について

PtoPには一般的にユニバーサル基板を使用します。
この基板にも、いくつか種類があります。
安いのは「紙フェノール製、片面」
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茶色で、ランドがハンダ面にだけあるものです。

安く、基板カットがやりやすいです。
反面、ランドが熱で剥がれやすいという欠点があります。
PtoPに慣れないうちは、間違えてハンダ付けしてしまったりする事も多いので、個人的にはオススメしません。
また、的確な量のハンダを使わないと、すぐにモリモリのハンダになってしいます。

私は、「ガラスエポキシ・ガラスコンポジット」の「両面スルーホール」
をおすすめします。
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ご覧の通り、表も裏もランドがあり、表裏はつながっています。
ランドが頑丈で剥がれづらく、少々ハンダを盛りすぎても反対面に流れてくれます。

欠点は、紙フェノールと比べると高く、頑丈な分カットするのが大変です。
カットはしないのがベストですが、そうもいかない時は、刃の薄いノコギリでカットするなどの方法になります。
普通のカッターではかなり困難です。

それと、間違えて付けてしまったパーツを外す時に、ハンダを除去するのがやや面倒です。
ハンダ吸い取り線だけで外すのは結構大変だと思います。

まずは、吸い取り線で出来るだけハンダを除去した上で、こういうツールを使うと楽です。
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外すパーツの足をコテで温めながら、これで片足づつ、まずはパーツだけを外します。

パーツさえ外れてしまえば、ホールが塞がってしまっていても、吸い取り線で完全にハンダを除去できます。


と、いうことで基板はケチらずガラス・両面スルーホールを使うのがいいです。


では、ハンダ付けしていきましょう
パーツの足をまげ
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差し込み
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ハンダ面で曲げます
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この時に、ハンダ面の足はしっかりとランドに接触するように曲げます。
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ラジオペンチなどで、足を曲げた付近をグッとやるといいと思います。

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わかりづらいですが、画像左がグッとやった方で右が曲げただけの足です。
右は基板との間にスキマがあります。

こういったものが、予期せぬ接触不良になったりします。

しっかりと曲げるのが大切
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こういう事ですね。

仕上がりの見た目も、キレイになっていいですよ。

で、ハンダづけ
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右のような量で大丈夫です。

実は左もハンダ付けしてあります。
正直、これでも全く問題ありません。


先ほど、グッとやっておいたので、足と基板の隙間は無いですね。
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基本的には、これを繰り返していくわけです。

例えば
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このようにR1をR2つなぐ場合

R1の足をR2の刺さるランドの上でカットします。
この時も、R1の足がR2のランドと接触する長さでカットするといいですね。
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そして、ここにR2を刺します
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こうです。 

ここも、R1とR2の足が直接接触しているのがベストです。
そして、R2の足はそのままハンダ付けしてR2の足をカットします。



次に、R2のところで方向が変わっている場合
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こういうレイアウトですね。

この場合も同様に
R1カット、R2刺す
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そして曲げて
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ハンダ付け
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足と足はしっかりと接触させます。

ですので、常に「この足はどこでカットすればいいか?」という事を考えながら作業していきます。



次に、このようなレイアウトの場合
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この点線の部分を繋ぐには、カットして余った足や「スズメッキ線」を使います。

まず、片側にハンダだけを盛ります
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ここは少し多めでもいいです

そして、こう
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コテで、先にハンダを盛った所を温めながら追加する足(スズメッキ線)を差し込みます。
この時、足もしっかり加熱しないといけません。
そして、出来ればここも足と足がしっかりとぶつかっているのを感じながら、、、

約3秒不動、、、、プルプルしない!

ふーっと息を吹きかけるとベスト!

くっつきましたね。
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ちなみにこの時、間違っても追加する足を素手で持たないようにしてください。熱いです。

慣れないと結構プルプルするんですよね~。
私はそういった時は常にこれを使います
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反作用ピンセットです。
グッとやると開き、力を抜くと閉じるという特殊なピンセットです。

これがなぜ使いやすいかは、使ってみないとわからないと思いますが、、、私にとってはめちゃくちゃ大切なツールの1つです。

無人島でハンダ付けするのに持って行きたいツールbest5にはランクインします!



そして、逆をカットしてハンダ付け
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この時に、追加した足を加熱しすぎると、、、先にハンダ付けしたところまで外れてしまい、激しくイライラします。

コテの角度を調整しながら、素早く作業して下さい。




おしまい。


これの繰り返しなんですよね。

後は、レイアウト毎に、どの足をどこでカットするか?どこで曲げるか?

を、考えながら作業していきます。

出来るだけ、熱に弱い部品の足は短いところでカットし、延長していくのは抵抗器の足がいいとおもいます。

以上の内容を少し意識するだけで、かなりやりやすくなります。

ちなみに、、、

最近、私がやったモノです。
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、、、、所詮こんな程度でございます。
それと、そもそもこんな過密でトリッキーなレイアウトはオススメしません。良い子は真似しないで下さい。



いかがでしたか?

今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。

細かい点など、御質問などございましたらコメントいただければ出来る限りお答えします。


今後もゆるゆるな更新になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
また、何か記事にしてほしい内容などございましたら検討いたしますので、そちらもコメントいただければと思います。


ではまた~

good PtoP lifeを!














永らく更新しておりませんでした。

おかげさまで色々と盛り上がっておりまして手一杯でございます

ただ、このブログをご覧になって下さる方もそれなりにいらっしゃる事は忘れておりません。


複雑なのは、ブログから製品に興味を持っていただけるのは純粋に嬉しいのですが、問題は逆ルートなのです。

製品からこのブログへたどり着いてしまわれると、いかに私がショボいかばれてしまうので困るんですね(笑)


ここにいる私は、あくまで「しろうと」として存在したいと思っております。
ブランド名がチラつくと色々と書けない事も出てきてしまうわけで…


まぁ、愚痴はそのへんで…

今回は、ジャンク修理について

ジャンクを修理するのはパズルを解くのに似ていると思います。
楽しいですよね♪

色々と勉強にもなりますし、オススメです!

そこで、私のやり方を紹介します。

①症状を把握する

当たり前ですが、とても大切です。これをしっかりとやる事で、原因を絞っていく事が出来るからです。

電源が入らない
アダプターと電池両方で試しても、LEDも点灯せず、音も出ない。

※トゥルーバイパスの場合は電源が入らなくても基本的にバイパス音は出る



この場合、以外に多いのが「アダプターが違う」というケース

適切なアダプターは何かまず確認しましょう。

これ結構間違い多いんです!

9vでもDC9v・AC9vがありさらにセンタープラスとセンターマイナスがあります。
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普通はDCジャックの形が違うのですが、中にはそうでないものもあります。

そして、DCとACです。
DCアダプターは、コンセントからの交流(AC)をDC(直流)に変換します。AC-DCアダプターと言います。

ACアダプターはコンセントからの交流を交流のまま流します。AC-ACアダプターと言います。

これが違えば動作しません、しかもそれが原因で壊れる事も多々あります。
純正でないアダプターの時は必ず確認しましょう。


アダプターは合っているのに電源が入らない場合

内部でショートしている可能性があります。
それがBossのアダプター対応だと、簡単に確認する方法があります。
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アダプターのランプが点滅していたら、+と-がショートしています。
確認したら、危険なのですぐアダプターを外してください。
※かなりレアケースですが、真空管使用の場合しばらくショートした後に普通に通電するものもあります。


ショートが見られたら、内部のDCジャックを目視で確認します。
割れや変形や回転によって、余計なところに接触していないかを確認します。

DCジャックに異常がなければ、次に「逆流保護ダイオード」を確認します。

ダイオードは一方向にしか電流を流さない性質があります。その特性を使って、アダプターを間違った時も回路への逆流を保護するためのダイオードです。
こうなってます。
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±がただしく接続されている時には何も影響を与えません。
しかし、逆に接続された場合には、電源をショートさせる事で、主回路に逆電流を流さない働きをします。

これが壊れていると、常に±がショートしてしまうんですね。

このダイオードを確認しましょう。

回路図が読めなくてもなんとかなります!

基本的に、DCジャックのすぐそばに配置されることが多いです。
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1N400型をよく見ますが、
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こんな感じのもあります。

わからなければ、それっぽいダイオードを全部確認しても、ダイオードなんて大した数はないのでなんとかなります!

確認方法はテスターで導通テストをするか、ダイオードテストモードを使います。

導通テストで±をいれかえても、どちらも導通していたら壊れてます。
ダイオードをいれかえましょう。

その場合、ダイオードは同じものでなくても大丈夫です。
1N400シリーズなどで問題ありません。

極端に言えば…まぁ外しちゃっても大丈夫なんですけどね…。オススメはしません。


そして、電源が入らないので一番多いのが…

DCジャックのハンダ割れによる接触不良!

中でも基板に直でジャックが取り付けてある機種に非常に多いです。
あれね~ほんとは良くないと思うんです。抜き差しの頻度が高いんですから、ちゃんと固定して欲しいです。

確認は、基板裏を見て分かる事もありますが、見た目ではわからない事もあります。
テスターを使うのが確実です。

アダプターに接続し、テスターの電圧測定(電源がDCならDCV)モードで、基板のハンダ面から、赤をDCジャックの+端子に当て、黒を-の端子に当てます。

9v電源なら9vになるはずです。
そして、そこから黒はそのまま、赤で基板のパターンをさかのぼって一番近いパーツまで行き、そのパーツの足(電源側)まで9vが来ているか確認

次に赤はそのままで黒を同様にさかのぼらせます。これも電圧の変化は無いのが正常です。

これで、異常があればとりあえずDCジャックのハンダを付け直しましょう。



今回はここまで





まだ大した内容ではありませんが、これだけの事で直ったジャンクは少なからずあります。
お試しあれ🎵


つづく…と思う。





前回からずいぶん間があいてしまいましてすみません。
ここまでお試しになっていただいた方がいらっしゃれば、さぞイライラされた事でしょう。失礼いたしました。 

さて、前回出力前のコンデンサによるトーンコントロールについてお話ししました。
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今回は、このCtの部分をPOTで可変出来るようにします。  

すごく簡単です。 
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Ctを、Ct-1とCt-2に分けます。そしてPOTの1と3に接続し、2からOUTへ

例えばCt-1を6800p、Ct-2を0,1uとすると
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こうなりますね?

コンデンサは値が高いと低音を通しやすく、低いと高音を通しやすくなります。
この場合、6800pは高音寄りに、0.1uは低音寄りなフィルターということです。

これを、POTの抵抗値、つまり「流れ込みやすさ」でコントロールするのです。
抵抗値は値が低い方により多く信号が流れるので、Toneとして使えるわけです。



いかがでしょう?おわかりいただけましたか?

5回に渡ってオリジナル回路の作り方の入り口までご案内してきたつもりですが、これでお終いです。

オペアンプに関してはこれだけなんです。

ほんとに

もちろん骨組みの骨組みでしかありません。このままでは実戦には向かないでしょう。
まだまだここからがスタートです。

ここに作る人の意図を入れていくことにはなります。ですが、これを元にすればずいぶん楽にスタート出来るはずです。

後は、色々の回路図を見てみましょう。色々なところでの工夫や新しい方法が見つかると思います。

1つお伝えしておくと、実は4558は「デュアルオペアンプ」なのです!
つまり、今のところ使っていない5,6,7端子でもう一つ何か出来るんです。

増幅するか、バッファーにするか、減衰させるか…
色々試して下さい。


今後もし、色々考える時にきっかけが必要であれば私の過去の記事にもヒントがあると思います。
他には


・クリッピング
・オペアンプ増幅
・ハイパスフィルター
・ローパスフィルター
・バンドパスフィルター
・リップルノイズ
・インピーダンス
・データシート

などについて調べると幅が広がるかもしれません。


今回の記事で、一人でもオリジナル回路の楽しみを知って下さる方がいらっしゃれば嬉しいです。
既存品のコピーを作るよりも、刺激的でクリエイティブな楽しみを共有出来れば幸いです。

一部記事の内容についてまだ不勉強な点、わかりづらい点がある事はお詫びいたします。


ではまた♪








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